電波の日記念講演会

日時:2004年06月09日(水) 13時00分〜 16時00分
場所:全共連ビル 本館「大会議室」 東京都千代田区平河町
   主催:社団法人電波産業会, 情報通信月間推進協議会, 後援 総務省

(1)「基調講演」 電波開放戦略 総務省 総合通信基盤局 電波部長 竹 田 義 行 氏
 
  電波利用の現状、電波政策ビジョン、周波数の再編成方針、電波の再配分に関する給付金制度の導入、
  無線局の登録制の導入、電波利用料制度、第4世代移動通信システムの候補周波数帯とマイルストーン、無線LAN,
  電子タグ、超広帯域無線システム(UWB), 技術基準適合自己確認制度、海外との相互承認(EC, シンガポール)、
  電波が人体に与える影響の研究等

(2)「21世紀のネットワーク社会に向けて 〜日本テレコムの新しいビジョン〜」 
    日本テレコム株式会社 取締役代表執行役社長  倉 重 英 樹 氏

 *IT技術パラダイムの変遷:1970' グロッシュの法則「電子計算機の性能は価格の二乗に比例する」
                 1980' ムーアの法則「ICチップの集積できるトランジスタ数は18-24カ月毎に倍になる」
                 1990' メトカルフェの法則「ネットワークの価値は接続ユーザの数の二乗に比例する」 
                 2000' カオの法則「一本の光ファイバーで送れる伝送路と通信容量がムーアの法則より早い」
 *ビジネスと組織:オンデマンドビジネスモデル:客・パートナ・サプライアの一体化
 *働き方:労働力=お金から能力=パフォーマンス(仕事を通じて自己実現、アウトプット管理)へ→プロ野球の世界に同じ
 *ライフスタイル: 仕事とライフの並存から複数社の仕事、*ワークスタイル:時間・空間の制約フリーで働く、オンラインで協働
 *モバイルオフィスでスローライフで生産性二倍の事例

(3)「発進!地上デジタル」
     社団法人地上デジタル放送推進協会  理事長  北 川   信 氏 (株)テレビ新潟放送網 代表取締役会長

 *地上デジタル放送の特色・日米欧比較、 *全面移行シナリオ、 *ブロードバンド・地上デジタル放送の伝送容量比較
 *事件と番組で見るTV50年史

(4)「宇宙利用が拓く新しい空間情報社会」
     三菱電機株式会社        取締役会長  谷 口 一 郎 氏

 *GPS即位利用における課題 (1)測位可能地域が限界 (2)測位精度に限界 (3)米国GPSへの完全依存 
 *地図情報:高精度3次元空間情報の利用 *高精度測位を実現するPAS(Positining Augmention Services)
 *高精度測位の準天頂衛星


所感


 *電波利用の現状と今後の展望に関して4人の第一線の代表者からの貴重な話が聞けた。
 *プロ野球の世界に同じようなパフォーマンス(仕事を通じて自己実現、アウトプット管理)へ移行する時代の到来を感じた。
 *GPS即位利用における課題があり高精度測位インフラの整備や国家レベルによる高精度デジタル地図の整備が必要。

参考資料:講演会予講集    以上